思ったこと記録

書きたくなったら

「女だから」という意識の話

普段あまりドラマを見ないのだが、先日久しぶりに気になったドラマを見てみた。
主婦である主人公と近所に住む主婦友達を中心に描いたものだった。
その中で何度も出てきた言葉がある。
「女だから」

この「女だから」の後に続くのは大抵よくない話で、そのことについて気にしている描写が何度も見られた。
こういった「女だから〜」といった悩みは、女性にはよくある悩みなのだろうか?

私が自分が「女」であることを意識し始めたのは最近の話で、女子大に入ってからだ。
しかし、自分が意識し始めたきっかけは、「女だけが入れる大学に入学したこと」、ではない。
大学の授業の中で「女性が受けている差別の問題」を教わったからだ。

幸せなことに、今まで自分は「女」であることを理由に不当な扱いを受けたことはない。
学校でもアルバイトでも家庭でも「私は私」として扱われていた。「女」だから何か出来なかったり、不利だったりするということが、身をもってはわからない。

でも「女性が受けている差別の問題」について学ぶうちに、

「女は不当に扱われるもの」
「私は女」
「だから女の私は不当に扱われることがあるんじゃないか」

とあまり意識せずとも思うようになった。私は「女だから不当に扱われ」たことなどないのに。

そんな自分がこわいと思った。被害など受けなくても、簡単に被害者意識は持てるのだ。


実際には「女」という理由での差別や不当な扱いは現在もあるだろう。私が体験していないだけで。
今私が体験せずにいられるのは、その問題に対し行動してきた人たちのおかげだ。

その努力によってできた今の社会で、あえて私は「女」を理由にしないようにしたい。
「女だからなのかなあ」と憂いるだけでなく、
「女だから」できないことなど、ないのが当たり前なのだと、私が体現したい。